【解説】投資銀行を受ける学生が知っておくべき用語
一般用語
IBD
IBDとは Investment Banking Division の略。投資銀行部門は長いので、ESなどにおいてもIBDと書くこともあります。
キャピマ
キャピマとはCapital Markets、日本語だと 資本市場部門のことを指します。
ECM
ECM=Equity Capital Markets のこと。Equityとは株式のことなので、資本市場部門の中でも、株を新規発行する部門を指す用語です。
DCM
DCM=Debt Capital Markets のこと。Debtとは債権、つまり社債のことなので、資本市場部門の中でも、社債を新規発行する部門を指す用語です。
バリュエーション用語
マルチプル
バリュエーションの方法の一種。基本的にPERやPBRなどを用いる類似企業比較法のこと。
DCF
こちらもバリュエーションの方法の一種。類似企業と比較するマルチプルとは異なり、その企業が将来生み出すキャッシュの量を算出し企業価値を出す方法。外銀インターンで求められることは基本ありません。
選考用語
スーパーデー
1日にたくさんの社員と面接をする日のこと。通常は5〜8人ほどの社員と4〜6時間ほど面接する。基本的に最終面接はスーパーデーである。
IBD社員のタイトル
アナリスト
入社1〜3年目の社員が属するランク。
アソシエイト
入社4〜6年目の社員が属するランク。アナリストとアソシエイトは合わせてジュニア・バンカーと呼ばれる。
VP
VP=Vice Presidentのこと。入社7年目以降の社員が属するランク。VPからシニア・バンカーと呼ばれ、業務内容もより責任の重いものに変化。
ディレクター
VPの一つ上のランク。入社10年目以降の人が多い。
MD
MD=Managing Directorのこと。外銀IBDでは最上位ランク。ここまでくるには相当の人物でない限り難しい。スーパーデーにおいて面接する社員は通常このMDの人たちである。
投資銀行業務を手掛けている会社とは?
投資銀行業務(M&Aアドバイザリーと資金調達)を手掛けている企業は意外に多く、今回はその種類を紹介します。
外資系投資銀行
日本で新卒採用をしている外銀のIBDは以下です。(19卒の場合)
一概に外銀IBDと言っても、実力により世間的にはティアごとにランク付けされています。
トップ・ティア
- Goldman Sachs
- J.P. Morgan
- Morgan Stanley
セカンド・ティア
- Merril Lynch
- Citi
- Barclays
サード・ティア
- UBS
- Deutsche Bank
- Credit Swiss
採用人数も上位企業ほど多くなります。夏のインターンもサード・ティア企業以外は基本あります。
日系投資銀行
日系のIBDは野村と日興が2トップと言った感じです。それに追随して三菱UFJモルガン・スタンレー証券(通称マムス)、そしてみずほ証券。
独立系アドバイザリー・ファーム
こちらはM&Aアドバイザリーと資金調達の大きく2つから成る投資銀行業務のうち、M&Aアドバイザリーだけを行う会社のことです。日本で採用活動をしているのは2社。
- GCA(日系)
- ラザード・フレール(米系)
ラザードは19卒から本格的に採用を始めました。
その他
ここには自らM&Aを行うプライベート・エクイティ・ファンドなどが入りますが、基本的に日本では新卒採用は行っていません。